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その救いの手は背後からやってきた。
「しゃがみなさい」
感情の無い声がしたため、振り返ると、僕の通う高校のブレザーを着た女性が駆けてきた。
よく見ると、手には日本刀らしきものを持っている。
「はっ!?」
呆気にとられている(とはいえ言われた通りしゃがんだが)と、彼女は立ったままの僕を飛び越して、そのまま大蛇(仮)に向かった。
飛び越されたときに白いのが見えたのは内緒だ。
そして彼女はそのままの勢いで持っていた刀で大蛇(仮)を真っ二つに断ち切ってしまった。
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