124人が本棚に入れています
本棚に追加
刀を鞘に戻した瞬間、真っ二つになった大蛇仮は煙のように消滅した。
そして、彼女は振り向き、尋ねてきた。
「ちっ。死んでないのね。」
「ちょっと待て。おかしいだろ!そこは『ケガはない?』とか尋ねるとこだろ!?」
「・・・ケガは無さそうね。ちっ。」
「舌打ちするな!なんだ。お前は見ず知らずの俺に死んでほしいのか!?」
「うるさいわね。命の恩人に対して口が悪いわよ。私に感謝して、私を崇拝しなさい。」
「なんでだよ!」
「あら?この超絶美少女な私を崇拝しようとしないの?」
「顔が瓦礫の影で見えんのに、崇拝もクソもあるか!」
「私は見えるわよ。貴方の不細工な面が」
「見ず知らずの相手によくそこまで言えるな、おい。それにお前が僕を見れてもしょうがないだろうが。お前の顔を見せろ。」
その言葉で彼女は一歩前に足を進めた。
最初のコメントを投稿しよう!