124人が本棚に入れています
本棚に追加
そんなことを思っているうちに、彼女は背を向けて、ここから去ろうとした。
思わず僕は、
「ちょっと待て」
と呼び止めてしまった。
彼女は律儀に止まって、振り返ってくれた。
「何かしら?ナンパならお断りよ。」
「誰がこんな時間にナンパするか!」
「じゃあ昼間ならするのかしら?」
「するか!!」
「ヘタレね。」
くそっ。呼び止めただけでここまで毒舌を喰らうとは予想していなかった・・・
「なにもないなら帰るわ。じゃあね。」
そんな内に、聞きそびれてしまったまま、僕は彼女に置いていかれてしまった。
一体、何なんだ、この状況は。
最初のコメントを投稿しよう!