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足立「とりあえずまぁ…お前が帰ってきてくれてよかった」
甲太郎「んしょ…何かあったんすか?」
足立「…今日は帝王と試合だったんだが、」
甲太郎「なにぬっ!?」
甲太郎は橙に首をぎゅるんと回した。
橙は甲太郎に試合や野球の事はほとんど教えていなかったのだ。
甲太郎「なぁーんで言わないんだっ!!」
橙「だ、だって、だって教えたら…今からでも行くとおもったのです!!」
甲太郎「当たり前だの敦子ちゃんだ!!!!
がうー!!」
橙「やー!?噛まないでくださいっ」
足立「んんっ…ここから真剣な話すっからマジでちゃんと聞けよ」
甲太郎「なんスか?」
足立「…眠徒が脚を怪我した。早くて2ヶ月。予選は間に合わない」
甲太郎「…は?」
足立「お前にこんなところで休んでもらっては困るんだ。
帝王は去年と比べられないほど強くなっている」
甲太郎「ま、まってよ…眠徒先輩が…怪我?」
足立「…簡単だ。お前の好きな様に暴れろ。敬遠されたら走れ。勝負されたら打て。大河とお前で帝王に、聖陵に、超学園に…勝つんだ」
甲太郎「俺は…」
足立「一週間もさぼったバツだ。スランプなんかほざいて見ろ、血のションベンでるまでノックしてやる」
甲太郎は黙って聞いている。
よほどショックだったのだろう。
足立「野球は出れない事よりも、お前には出る辛さの方が苦しいはずだ。お前一人の行動がチームに響くのさ」
足立の言葉はびしびしと甲太郎にぶつかっていった。
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