10 立ち向かう時。

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レオン「ん?」 自分の前を、知った顔が通りすぎた。 自分の知るなかでの最高にして最強の男。 凶悪な眼差しを引っ提げて廊下をのしのし歩く。 レオン(あの人なら………) レオンは、ちょっとした悪戯心が疼いた。 ちょうどマウンドからキャッチャーほどの距離になった所で、声をかけた。 レオン「おい」 甲太郎「あん?」 甲太郎が振り替えると同時に、レオンはボールを投げた。 見事なサイドスローは低空飛行で甲太郎へ向かう。 一直線で向かうボールは 手元で真横に曲がった。 が、甲太郎は微動だにせずに…。 「バチィッ!!!!!!!!!」 レオン(やっぱり…スゲェ…) 甲太郎「オイ…」 レオン「あっ…」 甲太郎は凶悪フェイスのままいつの間にかレオンの側にまで来ていた。 レオンは投げた後の事を考えてはいなかったのだ。 ひょいとレオンを抱えあげ、肩に担いだ。 レオン「ちょ…な、何すんだ!!」 甲太郎「やかましい!!!!フツーにいてーわ!!!!!!!この悪ガキがッ!!!!」 レオン「う、うわ…おろせ!!おろせってば」 甲太郎はレオンを抱えたまま売店でコーラとジャ〇プを買い、病室へ向かった。 甲太郎「このオレの命を狙うなど百万光年早いわ! よってキサマは眠徒先輩の性奴隷にしてくれる」 レオン「え!?ちょ…待って!!いやだぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 甲太郎はレオンに数回会っているはずなのだが、今は全く気が付いていなかった。
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