10 立ち向かう時。

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眠徒「こたろはなーに考えてんだろーね」 橙「はぃ…」 眠徒「あの子、きっと野球やりたいんだろうけど…」 橙「あの…せんぱぃ」 眠徒「ん~?」 橙「さっきから何をしてるのですか?」 眠徒「や、橙ぴょんの髪キレーだなぁって」 橙「あー!!ほどいちゃだめなのです~っ」 眠徒「うはーさらさらでながーい♪」 橙「あぅ~…」 眠徒「そういえば少し伸びたね。髪」 眠徒はバックからクシをだして橙の髪をブラッシングする。 橙の髪は腰の方まで伸びていた。 眠徒「いいなー。私は癖毛だからショートじゃなきゃ駄目なんだよねー」 橙「先輩も十分可愛いのですよ」 眠徒「でもなんで髪結んでんの?」 橙「その髪止めは橙の大切な人がくれたものなのです。小さい時から使っている大切な宝物なのですよ」 眠徒「ふーん。もしかして初コイの人?」 橙「違いますよー。橙の初恋の人は今も側にいますから♪」 眠徒「うはー♪うらやましいね♪ウチの旦那は未だに会いにもこないしね…」 橙「そんな事ないのですよ。来夢さんは先輩の事だーい好きなのですよ」 眠徒「どーだかねー」 眠徒は苦々しい顔をしながら橙の髪を鋤いていく。
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