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レオン「つかさ…?」
つかさ「何が意地っ張りだよ…本当はレオンが一番意地っ張りなんでしょ」
レオン「なんで…ここに…?」
白のワンピースにカチューシャのつかさは、不機嫌のような悲しいような顔でレオンをみていた。
つかさ「おしっこにいってからもう一時間以上も帰ってこないっていうし、
甲太郎さんのお見舞いに行けば一緒にどっか行ったて言うから…」
レオン「もうそんなに経ってたのか…」
つかさ「好きなら好きっていいなよ。
本当に野球やならないつもりなら、野球部の無い学校にいけたでしょ?」
レオン「…駄目なんだ。
俺がいないとアイツは…」
??「何が駄目なの?」
落胆するレオンのすぐ近くに、ピンク色のパジャマと白衣、唇の端っこから血を流した甲太郎が立っていた。
レオン「愛音(アイネ)…先生………。」
湊一「やれやれ…レオン君は心配性だなぁ…愛音ちゃんはそんなに弱い子じゃあないよ?」
唯一よく分かっていない甲太郎に、愛音とはレオンの妹であるとつかさがそっと耳打ちしてくれた。
愛音「私、お兄ちゃんが野球を頑張っている所が見たい。
お兄ちゃんはじっとしているより、野球をしてた方がかっこいいよ♪」
レオン「愛…音…」
つかさ(まったく…本当に意地っ張りなんだから…)
妹のおかげでようやく自分の気持ちと正直に向き合えたレオン。
気恥ずかしさと嬉しさからかニット帽で目を隠した。
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