10 立ち向かう時。

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甲太郎「いちち…手加減ねーなテメー等」 赤星「たりめーだアホ」 無限「いや俺は普通に嬉しいけどな…ドMなんで」 鞠野(なぜそれを今カミングアウトしたんだ…) 甲太郎は埃をはらうと体勢を立て直して立ち上がった。 甲太郎「とりあえず、話は大体聞いた。事態は深刻だな」 来夢「帝王はかなりやるよ。眠徒が抜けたのもあるけど、力の差は…すごく大きい」 来夢の言葉に部室はシリアスムードが漂う重苦しい空間とかした。 足立もパイプ椅子を傾け黙って腕を組んでいる。 甲太郎「けど、俺等だって同じだろ?」 沈黙を破ったのは甲太郎。 その言葉にみな顔をあげた。 甲太郎「俺達だって一度地獄を見たじゃねーか。 確かに一人ずつじゃ帝王には敵わないかもしれねぇ。けど、全員でなら戦える。全員で戦うんだ」 足立「と、この馬鹿がいってるが…アタシも同意見だね。 ウチはワンマンプレーで日本一になったんじゃない。絆の力で勝ったのさ」 赤星「なん…か、行ける気がしてきたな」 鞠野「あぁ…」 鷹岡「ひと暴れするかのぉ」 木葉「にんにん♪」 甲太郎「っしゃあ!!!!!!!いいかテメー等ぁ!!!!!!! 甲子園のてっぺん目指して、あとあのクソ野郎共をぶっ潰しに、………… 行くぜぇ!!!!!!!!!!!!!」 「「オォォォォ!!!!!!!」」 そうして、夏が幕を開けた。 今、パワフル高校野球部の戦いが再び始まる。
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