1 宣戦布告っ!!

3/24

408人が本棚に入れています
本棚に追加
/539ページ
「カリカリ、カリカリ…」 シャープペンの音だけが響く部屋。 甲太郎は貯まりに貯まった宿題と格闘していた。 得意な読書感想文を終わらせ、苦手な数学のワークに取り組む甲太郎。 しかし授業はまったく聞いておらず、ちんぷんかんぷんだった。 甲太郎「駄目だ…全然ワカンネ」 橙「そこは、その式を因数分解するのです」 甲太郎「お…おう」 橙「かっこをつけて、Xを外してあげると…」 甲太郎「あ…できた…」 橙「そのちょーしなのです♪」 甲太郎「あの、橙さん?」 橙「ん?」 甲太郎「もしかして、頭よかったりする?」 橙「そんな事ないのです学校じゃいつも5番くらいなのです」 甲太郎(おれ三ケタなのに……) ショックは受けるが、とりあえず橙のお陰で苦手な数学は完了した。 甲太郎「後は英語と正経かぁ…正経が自由レポートで英語は英作文か…」 橙「甲子園の事を書いたらいいのです♪……ふぁちょっと眠いのです…」 甲太郎「あぁ、寝てもいいぞ♪疲れてるだろうし…明日から学校だしな」 橙「わかったのです……少しだけ…ねむ……スー……スー……」 橙はすぐに寝息を立てた よほど甲太郎が昨晩激しかったのか、大変盛んなお方だと作者は思います。 甲太郎はしばらく英作文と格闘していた。 一方八谷家ではなにやら大河君が……… .
/539ページ

最初のコメントを投稿しよう!

408人が本棚に入れています
本棚に追加