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「カリカリ、カリカリ…」
シャープペンの音だけが響く部屋。
甲太郎は貯まりに貯まった宿題と格闘していた。
得意な読書感想文を終わらせ、苦手な数学のワークに取り組む甲太郎。
しかし授業はまったく聞いておらず、ちんぷんかんぷんだった。
甲太郎「駄目だ…全然ワカンネ」
橙「そこは、その式を因数分解するのです」
甲太郎「お…おう」
橙「かっこをつけて、Xを外してあげると…」
甲太郎「あ…できた…」
橙「そのちょーしなのです♪」
甲太郎「あの、橙さん?」
橙「ん?」
甲太郎「もしかして、頭よかったりする?」
橙「そんな事ないのです学校じゃいつも5番くらいなのです」
甲太郎(おれ三ケタなのに……)
ショックは受けるが、とりあえず橙のお陰で苦手な数学は完了した。
甲太郎「後は英語と正経かぁ…正経が自由レポートで英語は英作文か…」
橙「甲子園の事を書いたらいいのです♪……ふぁちょっと眠いのです…」
甲太郎「あぁ、寝てもいいぞ♪疲れてるだろうし…明日から学校だしな」
橙「わかったのです……少しだけ…ねむ……スー……スー……」
橙はすぐに寝息を立てた
よほど甲太郎が昨晩激しかったのか、大変盛んなお方だと作者は思います。
甲太郎はしばらく英作文と格闘していた。
一方八谷家ではなにやら大河君が………
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