僕の世界

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『無題』 出会いじゃない出会いと 別れじゃない別れは 時に 僕等を脅かす 目をそらせばそらすほど存在は 黄金色の草原へ 足を踏み入れ 春の蕾を手折っては 僕等に作り笑いを向ける 絡み付いた思いが 身を震わせ 触れた指先が いつしか旋律を奏でる 小さな玉から雫が ひとつ ふたつ ぬくもりが この手に還ると 音のない音色が聴こえた
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