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名物…。
「でも、優雅っていろんな人に手ぇ出してましたよ?」
「七瀬と喧嘩してた時だろ?…『静夜の気持ちが分からない』とか何とか叫んでるの2、3回聞いた」
僕はマグカップをテーブルに置いて、少し痛むこめかみを押さえた
「舞姫は気分屋だから、七瀬も困ってた。『どこかに飛んで行きそうだ』って。でも七瀬もあんな性格だから素直になれない。だから、今日の南の行動はある意味良かった。アイツ等にきちんと話す機会を与えたんだ」
機会…
「チッ…別れると思ったのに!」
「……南、黒い」
「何が?ってか『白雪』て誰ですか?優雅が『舞姫』だっていうのは分かるんですけど…」
振るえる手でマグカップを慎重にテーブルに置いて挙動不審に目を泳がせる先輩
「…と、通り名…。」
「いや、それは知ってますよ。」
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