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「良いから来いよ、楽しいことシようぜ?」
身体を少し縮こませながら横を通って帰ろうとしたら金髪の先輩に腕を掴まれてズルズルと引っ張られる
「イヤだって言ってるじゃないですか!離してください!!」
「うっせぇ!良いから来いっつってんだろ!」
「痛っ!」
視界は滲んで頬に感じるのは鈍い痛み
口内には鉄の味
「あぁあ、お前殴んなよ。南ちゃんが怖がるじゃん」
「南ちゃん大丈夫?アイツ、キレやすいからさぁ今日は大人しく連いて来た方がいいよ~?」
行きたくない…
でも行かないとまた殴られる…
腕を振り払って逃げてもこんなに人数居たんじゃ直ぐに捕まっちゃう
誰か助けてよ
願って教室を振り返ってもみんな知らんふり
今までもこんなことは何回か有った
知らない先輩達に声掛けられて連れて行かれそうになる
その時は決まって優雅しか僕を助けてくれない
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