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「俺が悪かったよ!だから落ち着いて!また脚滑らせるよ!」
背後から伸びてきた腕がお腹あたりでクロスして暴れる僕の動きを止めようとする
「イヤだ放して!」
本当なら直ぐに振りほどけるけど、今日は違うから大声で先輩を呼ぶ
きっと先輩は来てくれると思うから
「静かにしろよ!じゃないと…」
「じゃないと何だよ… コイツは俺のだ 気安く触るんじゃねぇ」
ほらね?
先輩が向こうの方から直ぐに来て、優雅の腕を払い除けて僕を抱き上げてくれた
「南大丈夫か?コイツに何かされなかったか?」
問い掛けてくるその声は優しく、優雅に対するドスの効いたモノとは違って少しドキッとしたのは秘密
「伊原さん俺は別に」
「テメェに聞いてねぇんだよ!!南?大丈夫か?」
「先輩!優雅が僕に…」
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