ヤツは微笑む

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「だ、だからお前が…」                 俺の口調が変わったことと、上下の逆転で焦りを感じたらしい静夜は弱冠どもりながら答える                 けどヤッパリ間違いは間違いのまま。                 「そこから違うんだよ!俺は南に『姫って誰?』って聞かれて教えなかっただけだ!」                 「じゃぁ何で背中に引っ付いてたんだよ!?」                 「アイツが脚滑られて転けそうになったから支えただけ!!」                 「ほ、本当か?」                 少し安心した…というか間の抜けた顔で見てくるから俺もゆっくりと問いかける                 「こんな嘘ついて俺等に何か得なことあんのかよ?」                 「……無い」                 「はぁ~…。ったくテメェはいっつも俺の話し聞かずに勝手に突っ走りやがって」                 「…悪かった……。俺、いっつも素直じゃねぇから…その、捨てられるんじゃねぇかって不安で…」                                 俺をベッドに組み敷いた時の勝気な態度はどこへやら半泣きでそんなこと言うコイツは                                 可愛すぎる!!!                
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