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大人しく俺に身を預けながら身体を振るわせる南
親友だと思っていた男に背後から抱きしめられるというのはどれ程怖かったのだろうか…
必死に俺の名前を呼んで駆け寄ってきて抱きついてくれた事がそれを物語ってる
親友と思って居たのは自分だけ…と悲しんでいるのだろうか、それとも七瀬静夜に対して罪悪感を覚えるのだろうか
でも、例えどんな経緯があったとしても
『伊原先輩!』って俺を呼んでくれて嬉しかった
男ばかりの閉鎖されたこの空間
そこに舞い降りた白い雪…
可愛らしい容姿
直ぐに目に留まる笑顔
透き通った声
廊下を歩けば誰もが自然と道を譲って彼の後ろ姿を見守る
愛しい南
可愛い過ぎて仕方ない
誰にも見せたくない
「おい、南ちゃんが!」
「は!?あれ伊原さんじゃね?!」
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