部屋

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楽しい…? 何が…?                    肩から降ろして問いかける                    「南…何が楽しい?」                    「だって!だってあまりにも思い通りに動いてくれるんだもんっ!ハハハ!」                                       答えた南は今まで俺に見せたことのない眩しい笑顔                    ほんのり上気して紅い頬                    可愛くて色っぽいのに 腹黒だ…                    いや、でもさっきまで浮かべてた涙は? 七瀬の連れに怯えていたのは?                    もしかして                                       弱さを必死に隠してるのか!? だとしたら何て健気なんだ… 必死に自分を偽る姫 きっと俺に心配かけさせたくないんだ                    あぁ…可愛い顔しててもやっぱり南は男なんだな 恋人である俺にすら強きを示すんだから                    「そんな南も好きだ…」                   
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