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「美羽ちゃん、きっと私の勘違いだから気にしないで」
梢さんはそう私の顔をのぞき込む
梢さんの顔をみるだけで恥ずかしい
私、必要以上に梢さんを意識しちゃってる
あんなこと言われただけで普通こんなに意識しちゃうかな
梢さんが私の本当の心を読んだのかも、ってことを抜いたとしてもこれは過剰反応のような気がしてならない
普通何も思ってないんだったら『そんなわけないじゃん 私も梢さんも女だよ?』って軽く言えると思う
それが言えないって事はやっぱり私は……
思い返してみれば一目惚れだった気がする
最初は綺麗な人としか思ってないって思ってた
でも実際はあの時恋をしちゃってたのかも
私って結構人見知りなところあるからあんな所に二人きりで雨宿りってなっても普通なら話しかけない
けど話しかけたって事は普通じゃないって事
それってやっぱり……
私はもう一度梢さんをじっと見つめる
髪は長くて少し茶色がかってる
同性の私でも見とれちゃうくらい綺麗
梢さんを見てるとドキドキすると同時に安心もする
一緒にいると嬉しくて
こんな気持ちに今までなったことがない
これが、恋なのかな
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