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勤務地は、実家から遠く離れた東京
車で1日は軽く掛かる距離
でも不安は無い
やる気に満ち溢れていた私
初出社の日、ちょっとした違和感を覚えた
死んだ目をしている先輩社員
何でだろう?
だがそんな事はすぐに忘れ研修に望む
ここで同期に差を付ける
そう意気込んでいた
研修は3日間のみ、今考えると余りに不思議な事だが、もちろん不思議には思わない
会社と言うものを知らなかっただけ
研修が終わると直ぐに外回りに連れて行かれる
入社して1週間程が経った時、仕事が終わったのは深夜12時を目前にした頃
「終電までに帰れ」
その一言で帰宅
仕事なんてしていない
その日は先輩に着いて回り夕方に戻る
それから深夜まで、先輩が上司に怒られているのを見ていただけ
「このクズが!」
「辞めちまえイ◯ポ野郎」
「明日までに頭丸めて来い!」
「お前なんて必要ない!」
頭の中が真っ白になった
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