その5

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乱暴な手とは裏腹に割れ物を扱うように触れていく優しいキス。 その唇は目に、頬に、耳に、また首へと落とされていく。 沖田さんの手は私の着物を脱がしていく。 怖い。何をされるのだろうか。 怖くて出せない声をやっと出せた。 「沖田さん。お願いだから、やめて。」 怖ばっている声を振り絞ってだした。 「凜子…ごめん。」 その顔はいつもの顔にもどっていて安心したせいか、緊張したせいか涙がでた。 「……っおき…たさん…」 「ごめん。 だから泣かないで。」 そういっておでこにキスを落とした。
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