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少し気まずいが、話を切り出す。
「あの、沖田さん。」
「何?」
「お千ちゃんのことなんですけど…」
と話した瞬間誰かがこちらに来て扉を開けた。
「林太郎さん。どうしはったのですか?」
「いや、特に。やっぱ大丈夫です。沖田さん。それでは失礼します。」
やっぱり言えない。
※※※※※
「沖田さん?」
千が話しかけてくるがあまり頭に入らない。
今更ながらにやってしまったという後悔をしている。
そして自分はあんなことを言いたかった訳じゃない。
ただ一番の仲良しでは気がすまない。
もっと僕のそばに、僕だけを見てほしかった。
でも子供の僕にはそんなことも言えない。
彼女はどうして僕をそんな風にするのだろう。
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