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お千ちゃんは黙ってた。
お梅さんは笑ってお千ちゃんに近づく。
「あんたさん。長州のものやね。私がいろいろ仕掛けたのにまんまと引っ掛かって。」
クスクス笑う。
「あの文を出したのはあなただったんですね。」
「そう。うちにばれたらどうなるかわかっているんよね。」
お千ちゃんはクナイをもってお梅さんに飛びかかってきた。
「お千ちゃん!」
とっさに体が動きお千ちゃんのクナイを止めた。
「林太郎さん。まんまとはめられましたよ。あなたは私のためによく働いて頂いてありがとうございました。」
そういって私に攻撃を続ける。
私はまだ稽古を始めて間もないから止めるので必死だ。
するとお千ちゃんの後ろから見知った顔が見えた。
「斎藤さん!」
すると物凄い勢いでお千ちゃんは高く跳び逃げていった。
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