その6

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なるほど・・・ 壬生浪士組の幹部の方くらいしか私が女だということは知らないから敵もだけど味方の中に間者がいないかどうか確かめることもできるのね。 「土方さん。遊女の件ですが承知しました。」 「助かる。早速夕方の稽古が終わったら山崎とともに島原に行ってほしい。」 「山崎さんもいかれるんですか?」 土方さんは少し申し訳なさそうな顔をして小声で私に教えてくれた。 「実は山崎にも女装をやってもらっているんだ。」 山崎さんが女装・・・ 悪くないかも・・・ っておい! 「山崎さんにもじゃないでしょう!私は本来の姿に戻るんですからね!」
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