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1か月後、私は明日の公演に向けて最後のリハーサルを行っていた。
舞台はいつもよりも緊張感が出ていて懍子はわくわくしていた。
「そこの階段から降りてきて下手に流れるんだ。わかったか?樋川。明日はお前を取材にくる人も多い。まぁせいぜい頑張れよ。」
「はい。」
懍子は若くして才能を開花させ、話題性もありマスメディアは注目していた。
「本当に若さっていいわね。」
なんて嫌みや中傷、ましては同僚からは才能を妬まれ嫌がらせも多かった。
それでも彼女は踊った後の喝采を浴びるために誰よりも努力しトップを維持してきた。
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