その4

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「やだ。」 おいおい、あんた30ぐらいのいい男がやだって… 「もう!朝なんですよ!朝食なくなりますよ!」 「しょうがないな…」 こんなに寝起き悪い人初めて… 私は唖然としてぺたんと座り込んでいた。 「おい、ぼさっとしていないで行くぞ!」 …この人、勝手… 「お千ちゃん、手伝おうか?」 「大丈夫です!もうすぐできるんで…」 「それならよかった…ん?」 よくみると奥の方で原田さんと藤堂さんが積極的に手伝いをしていた。 この人達は本当に…わかりやす… 「斎藤さん、芹沢さんは?」 御膳についたけど芹沢さんの姿が見えない。 「もうすぐくると思う。」 ドンドン 「芹沢さん、おはようございます。」 「俺はこっちでたべねぇ。部屋に持ってこい。」 「はい。」 芹沢さんの直下の部下の新見さんがいった。 部屋から出るとき芹沢さんが私を見たとおもったらいきなり立たされた。 体に緊張が走る。 「お前…初めて見る顔だな。」 「隊士の林太郎です。」 「俺の部屋に来い。」 なにかばれてしまったのか?
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