その4

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「失礼します。」 部屋に入ったら真ん中に煙草を加えた芹沢さんとお梅さんが座っていた。 「あんた、こんな可愛いお侍さん呼び出したらかわいそうやろ?緊張してはるやん。」 「俺がいない間に女中や新しい隊士など入れやがって。お前、名は?」 「林太郎と申します。」 「なんや女みたいに線がほそいけど大丈夫なん?」 「はぁ…まぁなんとか。」 「お前は何でこの壬生浪士組にはいった?」 まぁ成り行きというか捕虜だったというか…じゃなくて! 「侍に憧れていて募集の掲示を見て来ました。」 「よく、通ったな。」 「本当にねぇ。強そうじゃないのに…」 ギク お梅さんが私の頭の上から爪先までみた。 私は筋肉はまぁバレエをやっていたからあるほうだけどそんなにムキムキしていないし… 「どんな理由だろうが入ったら一緒だ。とりあえず酒を注げ。」 「はい。」 私の注いだ酒をぐいっと飲み酒を入れて私に渡した。 「お前も飲め!」 私は少々戸惑ったが、勢いよくぐいっと飲んだ。
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