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「手当てを!!」
そんなことしてたらバレる!
「大丈夫ですよ。傷が開いたくらいなんで!」
ヤバいなぁ。血がどくどく出てきたよ。
私は急いで手当てをしようと部屋に戻った。
着物に血を着けてしまった。
「どうした?」
部屋にいた斎藤さんが私の様子を見ていった。
「斎藤さん!着物貸して下さい!」
「わかった。それよりも傷の手当てだ。」
血まみれの襦袢を脱ぎ首の手当てをしてもらった。
消毒薬が傷にしみて痛い。
「うっ…」
「すぐ終わる。」
斎藤さんの手当ては早く首にきれいに包帯を巻いてもらった。そして着物をわたされた。
「早く着替えろ。」
さらしだけのことに今気がついて恥ずかしくなった。
そんな中沖田さんが部屋に入ってきて、
「大丈夫…ってうわ!」
「うわって何回も見てるじゃないですか。」
こっちはもうなれちゃいましたよ。
「一の前なのに!?」
「斎藤さんはさっきまで首の手当てをしてもらっていたから…」
「ふぅん。まぁいいや。なんでそんなことに?」
「お梅さんがお千ちゃんにおけを投げつけられ庇ったら直撃しちゃって…お梅さんはお千ちゃんのこときらいなのかなぁ?」
「多分原因は総司だろう。」
「何故?」
「お梅さんのお気に入りだからだ。」
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