その4

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いたむよ… 心がね… 「本当に大丈夫だからありがとう。」 「では私は片付けがあるんで。」 「っかぁ~可愛いなぁ!」 後ろで声がした。 「藤堂さん!」 「よぅ。お前はお千ちゃんと仲良くていいねぇ!」 若干落ち込みぎみで帰っていった。 「なんかあの人忙しいなぁ。」 斎藤さんの部屋に戻って、その日を終えた。 夜、目が覚めて月明かりの中お梅さんが庭にいた。 何かを待ち伏せているように。 するとお千ちゃんが部屋から出てきた。 こんな夜遅くに屯所をうろうろしていた。 「あんさん。どこいくん?」 「何処にも行きません。お梅さんこそどこかいくのですか?」 お梅さんはふふと笑ってお千さんの頬を指でなぞって言った。 「あんさんがなんかたくらんどるくらいおおわかりやで。あんさんそんな目をしてる。昔のうちによう似た目を。」 「何か勘違いしていらっしゃるようで。」 「まぁええわ。うちの目は騙せへんよ。あとあまり壬生浪士組をなめたらあかんで。」
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