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「あの、お梅さんは何故お千ちゃんと仲が悪いのです?」
聞いちゃった…
真ん中ストレートに聞いちゃったよ。
お梅さんはこちらをちらってみて息を吐いた。
「ダメかしら?なんか気にくわないじゃあ。」
「えっと…」
「私の邪魔、壬生狼士組にとって良くないものだと感じたのよ。」
「何か証拠でもあるんですか?」
「そうねぇ。女の堪かしら。林太郎ちゃん。」
そういってお梅さんは去っていった。
ちゃん…ってもしや!!
お梅さんはこちらを振り返ってにこっと笑ってスタスタ歩いていった。
アワアワ…
ばれちゃったよ。どーしよ…
「どうかしたか?」
「斎藤さん!どうしましょう…」
とりあえず斎藤さんに一部始終話した。
斎藤さんは顔色ひとつも変えずに聞いていた。
「驚かないのですか?」
「初めてお梅さんが君を見たときから気づいていたと思う。あの人はその点ではとても優れた方だ。」
観察力と洞察力は半端ない彼女がお千ちゃんを疑っているのならお千ちゃんはもしかすると…
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