プロローグ『虹色な彼等』

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私、"小町 桜(こまち さくら)"18歳は困り果てていた 事の発端は数分前に遡る。今日の午前にある人が訪ねてきたのだ "久遠 道也" 死んだ両親の母方の兄である事から、昔から幼かった頃の私の子守り(という名のロリコンという趣味)をしてくれていた彼は、私にとんでもない物を押しつけてきたのだ 数分前… 『み、道也さん?ど、どうしたのよ』 「桜、お前に預かってほしいものがあるんだが」 『預かってほしいもの…?』 そう言って道也さんの後ろから出てきたのは、小さな子供達だった。幼稚園児ぐらいの 栗色の髪にオレンジのバンダナをした子と、ドレッドを一つに束ねたゴーグルマントと…いや、なんかいっぱい走ってきた!私の前にきっちり並ぶんですけどっ?! 『……道也さん。何なのこの子達…ついにロリコンの帝王になってしまったの?暫く私に近づかないで』 「なっ、誤解だ桜っ!俺がそんな事する訳ないだろ。俺は桜一筋『私、小町 桜って言うの。宜しくね』…無視か。だが俺は諦めない!!」 五月蝿い道也さんを無視し、目の前に居るバンダナをした子の前に視線を合わせるようにしゃがみ込み、笑顔で優しく言えば、バンダナをした子は顔を少し赤らめ服の裾を握り締め、その丸く大きな琥珀色の瞳で私を見上げ小さく呟く 「え、あの、えっと…」 『ん?』 「いっ、イナズマジャパン!キャプテンの、"円堂 守"です!!」 よろしくおねがいします!、と元気いっぱいに答えた後、他の子達も次々と私に自己紹介してくれる 『ふふっ、みんな宜しくね』 「「「はいっ!!」」」 いい返事を貰い私が嬉しそうに微笑めば、みんなは恥ずかしそうにしたり照れたりと百面相をする。可愛い。可愛いけど…何で道也さんは急にこんなに子供を?
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