一話

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葉と恋人同士になって1ヶ月。 が…。 なにか変化が欲しい。よくよく考えたら付き合う前から夫婦みたいな生活をしていた。 全て葉が家事をやっていた気がするけど… 葉をビックリさせようと朝から起きてご飯を作る私。サンドイッチを作る。 ゆで玉子を鍋に入れて茹でること数分 「………………………」 暇…。パンを切って…お皿に「パリン!」 「あ!」 「ガシャン!」 ゆで玉子が入ってる鍋が床に落ちる。 「熱っ!」 「ガシャガシャガシャン!」 並べてあった調味料が全て落ちた。 ………………………… 「なにをしている?またなにかやったな?」 寝室から出たところからはダイニングキッチンの中は見れないからまだ気付かれてない。 多分… 「いや、まさかトラブルか?」 トラブルというか事故です。 「いや、別にトラブルなんて…」 「僕は君ほど嘘が下手な人間に出会ったことがない。」 葉が欠伸をする。 いちいち言われるまでもなく嘘が下手なのは自覚している。が、上手くなろうとも思わない。 「はぁ………」 あきらめのため息をついた。
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