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「なんでわかったの?」
「君は馬鹿なんだな。アレだけうるさい騒音を出したら誰でも………」
ダイニングキッチンの中を見て喋るのが止まり私を見た。
「怪我は?」
「え?」
「怪我は無いんだな?」
葉が足を見たりする。
「う、うん」
いつもひねくれていてたまに優しいから困る。
「なら良かった片付けておけよ。その残骸。」
そう言って洗面所に行った。残骸……
数分後
「ね~女の子一人にこれ全部やらすの?女優だよ?彼女だよ?」
彼女と言って少し恥ずかしくなった。
「関係無い。自分でやったことだ。当たり前だろ?」
確かにそうだが。
はぁ………と心の中でため息をついた。さっき少し優しかったのに…
「遠回しな方法を使わず、素直に言えばいいものを…」
一番素直じゃないのはお前だ。化け猫。
思いはしたが言わない。機嫌を悪くされてこれ以上ひねくれてしまったら口の達者な葉に何倍にもなって返される。
「じゃあ素直に言うね。片付け「嫌だ」
「え?」
「嫌だと言ったんだよ」
「さっき素直に言えって…」
「素直に言ったら君のやったことの後始末をすると言った覚えは無い。」
憮然とした表情で腕を組んで言う。
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