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片付けを終えてリビングのソファーに座る。
「全く…」
呆れたように呟いて椅子から立ち上がってキッチンに向かう。
「邪魔するぜ」
いつものように清隆さんが入ってきた。
「何度もいいますが邪魔するなら帰って寝るください。」
「おっ、真矢ちゃん、大学はどうしたの?サボりか?」
全く話を聞いてない清隆さん。
大学か~大学……大学…大学!?
「葉!!今何時!?」
「自分でみたらどうだ?いちいち君は人を頼り過ぎだよ。」
「わかりましたよ~だ。」
悪態をついて時計を見ると9時50分。完璧に授業が始まってる。
「おい、なんでサンドイッチにハムを入れない?」
「無いからですよ。いちいち人の作る物に文句を言わないでくれません?」
「食べたいもん」
「ダメです。二人分しか無いんですよ。」
「なんで?」
言わないで葉!!お願いします!
「あのウスラトンカチが全てゴミにしました。」
全く意味がなかった。
「なんで真矢ちゃんがそんなことを?」
「さ~アイツに聞いてください。」
なんでフォローしてくれないわけ?
最近思った。コイツは私があたふたしているのを見て楽しんでる。
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