一話

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片付けを終えてリビングのソファーに座る。 「全く…」 呆れたように呟いて椅子から立ち上がってキッチンに向かう。 「邪魔するぜ」 いつものように清隆さんが入ってきた。 「何度もいいますが邪魔するなら帰って寝るください。」 「おっ、真矢ちゃん、大学はどうしたの?サボりか?」 全く話を聞いてない清隆さん。 大学か~大学……大学…大学!? 「葉!!今何時!?」 「自分でみたらどうだ?いちいち君は人を頼り過ぎだよ。」 「わかりましたよ~だ。」 悪態をついて時計を見ると9時50分。完璧に授業が始まってる。 「おい、なんでサンドイッチにハムを入れない?」 「無いからですよ。いちいち人の作る物に文句を言わないでくれません?」 「食べたいもん」 「ダメです。二人分しか無いんですよ。」 「なんで?」 言わないで葉!!お願いします! 「あのウスラトンカチが全てゴミにしました。」 全く意味がなかった。 「なんで真矢ちゃんがそんなことを?」 「さ~アイツに聞いてください。」 なんでフォローしてくれないわけ? 最近思った。コイツは私があたふたしているのを見て楽しんでる。
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