一話

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「私はいいですよ。けど…葉が…」 横目で葉を見る。パソコンでなにかしている。内容を聞いてもなにも言わないだろうな。 「大丈夫だ。」 そう言って葉に紙を出した。 「行こう」 そう言って自分で準備を始める。気味が悪い…。 「なにを言ったんですか?」 「これだ」 清隆さんが投げた紙を見ると新しい本屋さんのチラシだった。なるほどね。 「私本はあまり読みませんよ?漫画とかなら読みますけど…」 「あの乱雑に置かれた漫画の山を見たら馬鹿な俺でもわかるよ真矢ちゃん。」 隅で山になってる本を見て言う清隆さん。 「整理整頓ができない人間にはなりたくないな」 「お前は願ってもなれね~よ。」 「清隆さんまで…」 「あ…ごめん真矢ちゃん。」
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