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どこに誘っても拒否するくせに本屋だけはOKするのか…。
「はぁ……」
なんだか複雑な気分だ。付き合ってる気が全くしない。
「今から買い物だってのになにため息ついてるんだい?」
清隆さんがミラーで私を見て聞く。葉もこういう風に気が回るといいのにな。
「何もないですよ。」
「なら良かった。新しい本屋の周りには色々と店あるから行くといい。」
葉は行かないに決まっている。
「はぁ、買い物に行くぞ?」
めんどくさそうに片目で私を見ながら言う。
「いいの?」
「いちいちため息をつかれたら迷惑だ。本屋の買い物が終わったら次は君の買い物に行く。」
相変わらず不器用な優しさだ。だけどずっと優しいのは葉じゃないもんな。
こうやって葉がいるだけでもいいかもしれない。と思う私はかなり惚気ているかもしれない。
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