一話

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「はぁ」 ショッピングモールの駐車場入り口について葉が深いため息をついた。 その理由はさすがの私もわかる。この人の量だ。駐車場でこの待ち時間なら中はもっと待つのだろう。 「帰ろう。」 「えぇ!?」 葉らしい。と言ってしまえばそうなんだが…。 「ここまで来たのになにを言ってやがる!?」 「そんなに行きたいなら行けばいいじゃないですか。」 「お前は?」 「行かないですよ」 今更ながらだがなんて自己中な奴だ。 「おい、行くぞ?」 「どこに行くの?」 葉の突然の反応にビックリする。 「この熊を置いて別のとこに行く。」 清隆さんの扱いがひどいと思う。 この渋滞の中一人置いて行くのはひどいのでは?
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