1日目

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ジリジリジリジリ… ガチッ 朝七時、目覚まし時計の鳴る音を止め、俺の一日が始まる トントン 部屋のドアがノックされた 「入るよー」 妹の咲の登場 「よっ…」 「はい、起きてるね。朝ご飯早く食べちゃってね」 それだけを言って部屋から出ていった 年頃なのか最近生意気な態度を取るようになってきている 自分の部屋を出て、リビングへ向かう テーブルに並べられた色鮮やかな朝食、それを囲う三人の家族、俺と妹と母親 いつもと変わらない食卓 その後は学校だ、あんまりゆっくりしていると遅刻してしまう 急いで制服に着替えて昨日準備していた鞄を抱え家を出た 電車に乗り、バスに乗り換え一時間もかけ、ようやく学校にたどり着く 「あっ、真おはよー」 「おっす!」 俺に話かける二人の男女の生徒 「おっす巧海、瑠々」 この二人とは仲が良く、いつも吊るんでいる ゲームやアニメの話で盛り上がる軽くオタっている集まりだ
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