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「「主様にオキャク様☆主様のオキャク様☆」」
などと意味が分からないことをキャイキャイ騒ぎながら2人は奥へグイグイと引っ張られていく。
四月一日には、
「四月一日お帰りなさーい」
などと言っていたが、どういうことなのか黒鋼は深く考えないようにしていた。
理事長室は普通の常識の範囲を遙かに越えた造りをしていた。
まず広い。
普通の教室が三つほど余裕で入りそうだ。
(此処は講堂か何かと間違えてないか…)
その広い中に様々な骨董品、装飾品が置かれている。
それらに疎い黒鋼でさえべらぼうな値段でないことは分かる。
理事長室と言うよりはうっかり怪しい店にでも入り込んだ気分だった。
おまけに部屋に窓はなく部屋の明かりは灯籠の光のみのようだ。
薄暗くてよく分からないが理事長室にあるような応接用の机や椅子などはなかった。もう一つ言うなら理事長の机も見当たらないのだが。
『やっと来たのね。』
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