ある日のある朝。

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「痛えっ.....。おい、そんな乱雑に俺のこと扱うなよ。壊れるだろ、てめぇの携帯電話なんだ。壊れたら困るのはあんただ。」 「そんな嘘で許されると思ってんのか、変態っっ!!!!」  そう言い、私はそいつを思いっきりにらんだ。 「ったく。まだ信じないわけ?あんたの携帯電話だ。変態じゃない。あんたと1年前からずっと一緒にいる、携帯電話だ。」 「っ…..!!!!!!!!!」 キリがないので、とりあえず半信半疑だけど話を聞くことにした。 「じゃあ、もう最初っから話すな。俺は、お前の携帯電話のP-XX1のブラックだ。一応、年はもうすぐ2歳。人間で言うと、大体16ぐらいだな。たぶん。いや、20ぐらいか?まあ、どうでもいいわな。で、お前みたいに自分の携帯電話が擬人化して見えるのは、世界中でもたまにあるかないか、いや、ないかもな」
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