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俊彦は無線でタイムを伝えられた。
俊彦:(17秒192か…。昨日以上に攻めないとな…!)
スーティルがピットに戻って来ると同時にピットレーン出口のシグナルが青に変わった。
俊彦がコースに飛び出していく。
このトップ10クオリファイで許されるアタックは一度きり。
ノックアウトセッションの時以上の集中力が求められる。
アウトラップで俊彦は入念にタイヤに熱を入れた。
最終コーナーを立ち上がる。
そして、アタックスタート!
ホームストレートからブレーキングまではわずか。
そのわずかの間に俊彦はステアリングにある様々なセッティング切替を操作し、マシンのセッティングを微調整する。
いよいよ、1コーナーへのアプローチ。
極限の集中力でブレーキングする。
連続する1~2コーナーをクリア。
その直後に200キロ以上のスピードで曲がる3コーナー。
強力なGにさらされる。
3コーナーも上手くクリアすることが出来た。
第1ヘアピンは70キロ近くにまで減速する。
脱出重視のラインを辿り、少しでもアベレージスピードを上げる。
セクター1をクリアした。
[-0.126]
セクター1ではスーティルをわずかに上回った。
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