ワンチャンスアタック

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俊彦のアタックは終わった。 しかし、まだ安心は出来ない。 アタックするドライバーは、まだ8人も残っているのだ。 俊彦の次にアタックするのは、メルセデスGPのミハエル・シューマッハだ。 実況アナ:「さあ、復活の兆しを見せつつあるシューマッハ。タイムはどうだ!?」 [#17 M.Schumacher 1'16.654/1st] あっさりと更新された。 この後も、バトン、バリチェロ、ロズベルグとアタックは続いていく。 バトンは1分16秒325を出し、トップへ。 バリチェロは1分16秒812で俊彦の前に出た。 ロズベルグは最終シケインでミスし、俊彦を上回ることはなかった。 しかし、アタックするドライバーはまだ4人残っている。 ハミルトン、ウェバー、ベッテル、アロンソだ。 4人は当然のように俊彦のタイムを上回った。 全10人のアタックが終了した。 最終結果は以下のとおり。 <トップ10クオリファイ結果> 1位 #27 F.アロンソ(フェラーリ) 2位 #14 S.ベッテル(レッドブル) 3位 #1 L.ハミルトン(マクラーレン) 4位 #15 M.ウェバー(レッドブル) 5位 #2 J.バトン(マクラーレン) 6位 #17 M.シューマッハ(メルセデスGP) 7位 #5 R.バリチェロ(ウィリアムズ) 8位 #6 長瀬俊彦(ウィリアムズ) 9位 #18 N.ロズベルグ(メルセデスGP) 10位 #40 A.スーティル(フォースインディア) 結局、俊彦が渾身のアタックで叩き出したタイムは次々と更新されたものの8番グリッドという自己ベストを記録した。 初入賞は十分に狙える。 いよいよ午後は決勝だ。
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