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それを見ていた想像主は
神族に呪いをかけた
1人1人が相手のことを思いやらない限り
人と人との間に
争いは絶えぬという呪いを
各々が忘れることの無いよう
『神族』から『人間』へと
名前を変えさせて…
しかし
一向に考えを改める者はおらず
月日だけが流れ
争いが無くなることもなく
終いには『人間』という名前に
愛着すら抱くようになってしまった
想像主は自分のかけた呪いが
裏目になってしまったことを後悔したが
もう呪いを解くことは
本人にも出来なかった
その後も人々は事在る毎に争い続け
やがて他種族の事や
自分達が『人間』と
呼ばれるようになったことも忘れてしまい
そのまま長い時が過ぎた
今となってはもう
忘れたことさえ忘れ果て
『人間』の本当の意味も
我々が恥じるべき過去も
誰1人として気に留める者はいない━━━
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