第七章 井戸

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第七章 井戸

~その頃~ サトシ「もう三日目か。なかなか黒服の男の痕跡がみつからない!」 カスミ「そうね……。綺麗に痕跡を残さずに去っていったようね。」 タケシ「そうでもないぞ!」 サトシ「タケシ!なんか見つけたのか!?」 タケシ「この葉っぱを見てみろ。」 カスミ「ん?この葉っぱがどうかしたの?」 タケシ「これは『サツキの葉』だ。」 サトシ「サツキの葉…………もしかして!」 タケシ「この葉っぱがここにあるというのは、あり得ないんだ。」 カスミ「確かに!サツキの葉は『シオンタウン』にしか咲かないはずよ!」 サトシ「じゃあ……黒服の男のアジトはシオンタウンってわけか!」 タケシ「ああ、おそらくはな。」 サトシ「すぐ出発するぞ!」 カスミ「わかったわ!行くわよタケシ!」 タケシ「あ……ああ、行こう。」 サトシ「(タケシの様子がおかしいな……)」 ~シオンタウン~ カスミ「うはぁ、いつ着ても不気味だわね。」 サトシ「そうだな……………」 タケシ「あれ?あそこ見てみろ!」 カスミ「どうしたのタケシ?」 タケシ「あれだよあれ!なんか怪しくないか??」 サトシ「あれって…ただの井戸じゃないか。」 タケシ「あ、ああ。あそこにアジトがあ、あるかもしれないぞ!」 カスミ「そうね!隠れるには絶好の場所だわね!」 サトシ「よし、調べてみよう!」 …………………………………… カスミ「これは……この井戸……空だわ!」 サトシ「しかも下へ降りるロープもある!」 タケシ「行ってみようぜ!」 そして井戸の中・・・ サトシ「くそ、暗くてなんも見えないぞ。」 カスミ「これじゃ先に進めないわ。」 サトシ「んー、あ、そうだ!タケシ!お前のヒトカゲの炎で灯り照らしてくれ。…あれ?」 カスミ「あら?タケシどこ行ったの?」 サトシ「……!おいカスミ!なんか煙くないか!?」 カスミ「確かに!なんかガスが充満してるみたい!なんだか……眠く…………」 サトシ「眠く…なっ…てきた…………Zzz」
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