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第三章 ヨシキという男
カスミ「ピカチュウは！？ピカチュウはどうなったの！？」
助手「残念だが………ピカチュウは植物状態に陥った…。」
タケシ「そ…そんな…………」
カスミ「ピカチュウが………………」
オーキド「詳しく教えるんじゃ！」
助手「はい。ピカチュウの血液を採取したところ、特定不明の毒が検出されました。」
オーキド「毒じゃと！？」
助手「はい。今までみたことない毒です。ただ、かなり危険性なことは確かです。」
カスミ「あのとき、ポケモンに咬まれたときだわ！」
タケシ「博士！そんな毒を持つポケモンはこの世に存在するのか！？」
オーキド「それはないはずじゃ…。じゃが……………」
カスミ「なんか思い当たることあるの！？」
オーキド「……ああ、しかし、あの計画はポケモン協会が抹消したはずなんじゃ………」
タケシ「計画？どんな計画なんだ？」
オーキド「ふむ。昔、サカキがまだ産まれる前じゃ。そのときロケット団を指揮してたのが『ヨシキ』という男じゃ。」
カスミ「ヨシキ…聞いたことない名前ね…」
オーキド「そのヨシキが計画したのが、ポケモンを改造し、世界を支配するという計画じゃ。」
カスミ「そんなこと！絶対させないわ！」
オーキド「ああ、絶対許されない計画じゃ。だから協会はヨシキを捕まえて、地下牢獄へ放り込んだのじゃ。」
タケシ「そんなことがあったのか……」
カスミ「あれ？でもサカキも同じような計画実行しようとしなかった！？」
オーキド「ああ。実はヨシキを捕まえた当時、その計画の書類が見つからなかったのじゃ。」
カスミ「じゃあ…サカキがその書類をみつけて実行しようとしたのかしら。」
オーキド「いや、これは聞いた話じゃが、サカキはその書類をすべて燃やしたそうじゃ。」
タケシ「燃やした？サカキには好都合な計画なのに？」
オーキド「サカキは、その計画の内容を見て、幹部達の反対を押し切ってまで書類を燃やしたそうじゃ。サカキは、おそらく心が痛んだのじゃろう。それほど残酷な計画だったそうじゃ。」
カスミ「………………………」
オーキド「サカキは確かに悪党じゃ。ポケモンを使って悪さをしてきた。じゃが、ポケモンを傷つけることは一切しなかった。」
タケシ「サカキ……………」
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