第四章 決断の時 

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第四章 決断の時 

~治療室内~ コンコン ガチャ カスミ「サトシ、入るわよ。」 タケシ「サトシ!今すぐアドルの村へ出発するぞ!」 サトシ「ああ。博士の話がここまで聞こえてたよ。ピカチュウを助けるために、アドルの村へ行こう!」 コンコン ガチャ オーキド「サトシ。入るぞ。」 サトシ「博士!」 オーキド「協会に連絡を取って少しの情報を得た。」 サトシ「どんな情報なんだ?」 オーキド「ふむ。ピカチュウは毒を受けて今は植物状態、しばらく経ち、凶悪になることは知っておるな?」 サトシ「ああ……。」 オーキド「ふむ。その植物状態から凶悪になるまでの期間は約10日だそうじゃ。」 サトシ「10日しかないのか!?じゃあ…10日以内にピカチュウの解毒剤が見つからなかったら………」 オーキド「タイムオーバーじゃ。ピカチュウはサトシのことを完全に忘れ、凶悪になり他のポケモンを襲うじゃろう。」 カスミ「あれ?でも確かアドルってポケモンは黒服の男と一緒にいたわよ?しかも指示にも従ってた!」 オーキド「毒にはただ凶悪化するための効果だけではないようじゃ。おそらく、その黒服の男だけの指示に従える効果も持ち合わせているようじゃ。」 サトシ「じゃあ………ピカチュウは……」 オーキド「ああ、黒服の男のことをトレーナーとして忠誠を誓うピカチュウになるじゃろう。」 カスミ「………………………」 オーキド「あと一つ言い忘れておった。その毒を持つポケモン、つまりアドルはその毒を体で生成するためには約10日かかるそうじゃ。」 タケシ「じゃあ今その黒服の男とアドルはどこかに潜んで毒が生成するまで行動できないわけだな!?」 オーキド「ああ、だからそれまでに黒服の男を捕まえ、毒のことを聞き出すのじゃ!毒の詳細がわかれば解毒剤を作れる!」 サトシ「博士!絶対捕まえてくるよ!」 オーキド「頼むぞ!しかし、もし9日過ぎてもまだ黒服の男を捕まえることが出来なければ……………」 サトシ「ああ、わかってる。」 オーキド「ピカチュウを………安楽死させるからな。」 カスミ「サトシ……………」 タケシ「サトシ……………」 サトシ「ああ、そんときはピカチュウを楽にしてくれ。」
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