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卒業式が終わり、図書委員会の仲の良い友だちに会いに図書室へ向かった。
冷たい廊下を通り、少し息が上がりながら4階の図書室へ…。
図書室の大きな扉。のぶを掴み、力強く開いた。
冷たい廊下と違い、中はとても暖かかった。
友だちはストーブに手をかざして温まっていた。
………?友だちの他に誰かいる?
隣の部屋には図書の管理をしている先生の部屋がある。もちろん先生がいるのはわかっていたが、他にも誰かいる。
黒髪…。あ…、あの人だ。
乃亜の胸が熱くなる…。
ドキドキしながら隣の部屋へ繋がるドアのぶを握る…。
そっと開く。先生と目が合い…。
『さっきの演奏よかったよ。感動した。』と、嬉しい言葉をもらった。
ふと彼の方を見る。後ろを向いていた彼が振り返った…。目が合う…。少しの間がある…。
あ…っと、思った瞬間。もう彼は元に戻っていた。
ちょっとさみしくなった…。
そしてまた友だちと少し話しをして図書室を出た。
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