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彼女と初めて話たのは「荻原浩」のおかげだった
僕が彼女の前で「荻原浩」の本を落としてしまったのがきっかけだった
わざとだけど
今、思い出してみてもなかなかの策士だった
時代が時代なら僕は軍師になれたのではないかと思ってしまうぐらいだった
彼女はあまり大きくない目をいっぱい広げて、「あなたも読むの!?」と聞いてきてくれた
すごくかわいかった
それがきっかけで僕は彼女と少しずつだけど話すようなった
その日の夜から「荻原浩」は僕の神様になった
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