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「今日は美幸ちゃんは一緒じゃないのか?もう二十歳だからってシスコン卒業か?なんだかんだ歳を気にしてるじゃないか。」
「ちげーよ。俺はシスコンじゃないしあいつはまだ学校始まらないんだと。」
そう話してる間に美幸の高校の前を通った。美幸の高校は家と駅の間にあるからいつもここを通る。校内からはクラス発表にはしゃぐ女子高生たちの声が聞こえてきた。やっぱりか。美幸はそういう奴だ。
純也は中学からずっと一緒の連れ。大学も同じだ。二人共去年一年間は浪人生活をした。俺らは親友、旧友、戦友…、そんなようなもんだ。
「なぁ実。俺らはさ、」
「ん?」
「いや、なんでも。」
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