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出会ったのはりいなが24才、こうたが33才の時だった。
りいなは会った事ないこうたに恋心を抱く気はさらさらなかった。勤め先のバーで従業員の女性をほぼ全員と言って声をかけるような男だと聞いていたから。もちろん誰にでも声をかける相手より一途な男性が言いに決まってる。
その日一5月になっての初めての休日というのに同僚のみなからメールがきた。
《しょうたの連れがマジうざいんだけど。ご飯に行こうって言うくせにお金がないとか意味がわかんない。》
しょうたと言うのは昔からの友達である。顔が広いしょうたはよくいろんな友達を連れて飲みに来ていた。
5月に入って初めての休み、みなからメールがきた。
《しょうたの連れ、ほんとめんどいんだけど。しつこく口説いてくるしお金ないくせにご飯行こうだって。お金ないのにどうやって行くってゆうんかね。》
かなり不機嫌モードと察したりいなは、
《そんな奴ほっといたらいいじゃん☆いちいち接客なんてしなくていいよ☆》
と返事をしておいた。そしたら、
《しょうたにつけって言われたんだよね。いいお客さんになるからって》
ほどほどに頑張って、そう打とうとしたが愚痴相手になりそうで止めておいた。
朝起きたらみなから三通入っていた。
《帰った後、メールと電話がすごいんだけど》
《他の女の子も口説き出した》
《結婚しようってしつこい》
あまりの剣幕さに、昨日は休みで良かったなぁ、と再び眠りについた。
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