花束

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「ワタシなんて、物心ついた時から、電球だったもんで…。 何で電球なんだろうなんて、これが自然な時には、思いつきもしないものなんですよね」 ガラスの顔がピカリと光る 「…たまたま目立っちゃいましたけど…でもね、このおかげでひとめで覚えてもらえるんですよ 電球頭の花売りさんだってね」 電球さんは、一つ一つゆっくりと、間違わないようにしゃべろうとしていた 電球さんの言おうとしていることは、わかるような気がする 私は小さく、うんと頷いた
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