花束

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「お花いりませんか?」 おそるおそる顔を上げると、電球頭の人が、大きな花売り籠を引いて立っていた 穴のあいたブルージーンズに、紺と白のシマシマのシャツ 色褪せた厚手のエプロンをつけた、その首から上は透明の電球だった とてもよく手入れされているようで、ガラスの顔に陽が跳ねて、ピカリと光った なんだか、微笑んでいるようだった
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